MVNOライフ

MVNOの評判と実際に測った速度から本当に使いやすい格安SIMを見つけていきます。

NifMoの速度状況とプラン・機能解説

 

nifty株式会社がMVNOサービスとして2014年に提供を開始したのが、「NifMo」です。

 

NifMoは新興のMVNOですが、MVNE元としてOCNの回線が利用されていて、新興ながら安心感のある品質を提供出来ています。

 

NifMo

 

特に一過言あるのがその速度で、サービス開始当初から速度が出やすいとして高い評価をされ続けており、現在好意的な評判が溜まってきています。


NifMoプラン

 

NifMoのプランは3種類です。IIJmioなどその他のMVNOで一般的な2、4、7GBのデータプランコースが契約できます。

 

プラン2GB/月コース4GB/月コース7GB/月コース
データのみ 900円 1600円 2800円
音声契約オプション 1600円 2300円 3500円

 

これまでは4、7GBの料金がMVNOの相場よりも高くなっており、実質的に契約に適していたのは2GBのコースのみでした。ところが2015年2月より4、7GBのコースが値下げされて、大容量プランの契約もしやすいようになりました。4、7GBが契約しやすい料金になったことで、定番MVNOと十分張り合える格安SIMに進化しました。

 

懸念があるとすれば、大容量プランの登場によって速度が落ちてしまう可能性があることでしょう。そこを覚悟して契約を進めたほうがいいです。

 

音声通話オプションの解約金と最低利用期間は、6ヶ月間で8000円となっています。

 

NifMoのサービスと機能

 

・バリュープログラム


NifMo最大の特徴がこのバリュープログラムです。このサービスは今のところどのMVNOでも真似出来ていないサービスになっています。

 

このNifMoバリュープログラムはどういった内容かと言うと、このサービス内で提携しているネットショップで商品を購入した場合、その購入金額から最大10%を還元して通信費の割引に適用出来るようにしています。

 

ショッピングで発生した購入金額で毎月の利用料金が割引されるというサービスは、今のところNifMoしか用意されていません。このサービスの利用方法次第によっては、毎月の格安SIM代が大幅に節約する事が出来るかもしれません。

 

例えば以下のように有名なショップがあり、それぞれに還元率が付いてきます。これらのショップで買い物した場合に、それぞれについてくる還元率に合わせた金額が利用料金から算出され、割引に充てられるというわけです。

 

 

キャリア回線の場合は多数の割引サービスを使う事が出来ますが、MVNOの格安SIMにはなかなかそういった割引サービスがつきにくい環境になっています。そうした中で、このNifMoはMVNOとして初めてと言っていいぐらいの本格的な割引サービスを提供する事になりました。

 

理論上は割引で0円にする事も可能ですので、バリュープログラム込みで考えたら格安SIMの中では最も安く出来る格安SIMになるかと思います。

 


・NifMo訪問レクチャー

 

NifMoの特徴的なサービスとしてもう一つ挙げられるのは、NifMo訪問レクチャーと呼ばれるサービスです。なんと自宅までNifMoの使い方を案内してくれる職員が来てくれて、様々な設定をしてくれるというサービスです。

 

サポートが受けにくいMVNOや格安SIMは困った時に自分で解決することを求められ、その点がキャリアのスマホ契約よりも問題になりやすいところでした。NifMoでは自宅までのサポートということで、手厚さの感じられるサポート体制を用意しています。

 

ただ自宅までくるということで、そのサポート料金自体は非常に高いです。


毎月480円、初回は無料ですが2回目以降の訪問には6500円がかかります。そして初回は90分、2回目以降は60分となっており、延長した場合は15分おきに1380円かかってしまいます。更にこのオプションサービスですが、24ヶ月以内に解約した場合は、24ヶ月目までの残りの月数×480円の解約金を支払わなければいけません。つまりこのオプションを契約時に加入してしまった場合には、その時点で11520円の支払いがどのみち発生するということになります。

 

試しに契約しとこう、という気持ちで契約してしまうと、結構な出費になってしまうので、このオプションサービスに契約する場合は注意が必要です。

 

・あんしん保証

 

またNifMoは格安SIMの販売のみならず、ZenFone 5との格安スマホセットを販売しています。(2015年現在、ラインナップは今後増える可能性あり)

 

このZenFone 5セットについて、本体側が故障したりなにか不具合があった時のために380円で毎月保証サポートを付けることが出来ます。こちらは契約時のみ加入が出来て、一度外したり途中からの加入というものは出来ません。

 

保証については修理ではなく交換対応になります。壊れたスマートフォンをNifMoに提出し、その代わりに新しい同端末を貰うというやり方です。最初の1回目は5000円で交換が出来、2回目は10000円です。3回目以降になると定価になるので、2回目までが実質的に使える交換保証の内容ということになります。

 

安くはないものの、水没や落下による破損に対応しているため、いざという時には確実に役に経ってくれると思います。

 

・その他優待などのオプション

 

その他あまり使い道は無さそうですが、スマホ向けのセキュリティオプションが月200円、@nifty向けの優待サービスが月500円、困ったときにネットサポートが月300円になっています。

 

・500MB追加機能

 

後は特に目立った機能はありませんが、900円でパケットデータ量を500MB分追加することが出来ます。

 

相場的には高めの金額になっていますが、いざというときには役立ちそうです。

 

 

支払い方法

 

こちらもその他のMVNO同様にクレジットカードでの支払いになります。

 

速度結果

 

NifMoについては先ほどから速度が速いということを何度も書いていますが、実際の速度について確かめてみましょう。

 

f:id:kysim:20150214152807p:plain

 

なんと複数回、それも混雑時を含んだ計測を行ったにも関わらず、10Mbpsを切った結果はわずか2回だけという驚くべき速度がでています。

 

というかお昼の一番MVNOに限らずモバイル回線が遅くなる時間帯で20Mbpsに近づく速度を出せる格安SIMが存在するとは思いもしませんでした。NifMoの速度についてはこの結果を見れば間違いないのがわかるかと思います。

 

今速度で選ぶならNifMoが間違いないです。


まとめ:機能の実用性は低いが、速度面での優位性はトップクラス

 

NifMoは機能にそれほどの特徴はありません。バリュープログラムが唯一といったところで、このサービスを使わないようならばIIJmioやOCNの各種MVNO格安SIMに負けてしまいがちです。

 

ですがそれを補って余りあるのが実行速度の速さです。全ての時間帯、お昼の一番遅くなることの多い時間帯でさえも高速通信が可能なMVNOは恐らくこのNifMoだけでしょう。速度だけで選んだとしても充分価値のある格安SIMかと思われます。

 

唯一の問題はこのアドバンテージである速度というものを、一体いつまで維持できるのかという点です。MVNOが遅くなってしまう理由は、帯域の購入数(この場合はdocomoあるいはMVNE元からの購入数)が少なくて回線が「狭く」なってしまう場合と、ユーザーの契約者が多いことで帯域に多くの接続が集中してしまうことによる速度低下というものがあります。

 

今後この速度目当てにNifMoを契約する人が増えた時に、一体どこまで速度が出る状態を維持できるか気になります。ユーザーが増えてからがNifMoの本当の実力が試されるでしょう。

 

オススメ度は90点/100点です。機能は少ないとは言え、利用すれば絶対にお得なバリュープログラムの存在と、MVNOの中で恐らくトップに君臨するであろう速度は替えの効かない存在感を出しています。

NifMo