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WonderLink LTE Fシリーズの512kbps回線の実際の速度を検証してみた

今回の記事では面白いMVNOプランを提供しているパナソニックのWonderLink LTEのLTE F シリーズについて、検証してみたいと思います。

 

検証する内容は、LTE F シリーズのプランにおいて一つの特徴になっている「規制速度512kbps」はどれぐらいの速度が実際に出るのか、という内容です。前回の記事でも規制後の使い勝手については高評価を与えていたのですが、具体的な数字のわかる結果を残していないので、そちらを今回は用意してあるので、どれくらいの速度が出ているのかがわかりやすくなると思います。

 

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LTE F シリーズは安さという面では他社のMVNOよりも高くてそれほどコストパフォーマンスは良くありませんが、規制されてもある程度の高速通信が出来るという点では非常に優れたプランの構成と制限速度の内容かと思いますので、契約を考えてもいいMVNOです。

 

LTE F シリーズ、512kbpsの実力

 

それではここから制限速度になってしまったパナソニックWonderLink LTE、LTE F シリーズの512kbpsプランが実際にどれだけの速度を出せるのかということを実際に検証してみた結果をご覧ください。

 

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これが規制値512kbpsとされているFシリーズの実速です。同じような数字が並んでいますが、時間はすべて違います。更に上限として512kbpsが設定されているにも関わらず、全ての結果は512kbpsを超える700kbps以上を計測しています。

 

しかもこの700kbps前後の速度は、ただ単に700kbps出ているというわけではありません。この700kbpsという速度が記録されるまで、どのような速度の出方をしているかというと、初速から700kbpsの速度が出始めるというわけではなく、最初は3Mbpsぐらいを出したあと数秒間かけて2Mbps、1Mbpsという速度へとゆっくりと落ちて行き、最後に700kbps前後の速度へと落ち着くという動きをしています。

 

このように700kbpsという本来の規制された時の数字である512kbpsよりも速いという結果は、速度の出方まで注目してみると、更に内容のいい規制回線と言えることが出来ます。そのため、この規制されて512kbpsに落ちたLTE Fシリーズのプランを使ってみていても、初速が速いために並みのWebサイトならば読み込みが規制を感じさせない快適さになっています。極端に速いのは初速だけなため、動画サイトを見始めると700kbps前後の速度で常に再生することになってしまい、高画質な動画だと頻繁に止まってしまいます。一方で低画質ならば何とか読みこみが途切れることなく見ることもできるでしょう。

 

とにかくこの512kbpsという速度まで落とされるとされていたWonderLink LTEのLTE F シリーズは、実際に規制値に落ちたとしても512kbps以上を確実に記録しているため、使いやすさでは不満がほとんどありません。

 

MVNOの格安SIMを使う上で、規制されてしまった後の速度や使いづらさというものを心配することになるかと思いますが、少なくともこのLTE F シリーズにおいては速度規制にかかっても使い勝手の悪さというものを気にしないで済むでしょう。

 

料金プランを見るとパケットデータの容量と、料金のバランスは決してコストパフォーマンスが良いとは言い難いですが、常に一定の快適さのある速度を出せるという意味では優秀なMVNOと言えます。MVNOの格安SIMを使って通信費を安くしたいけれども、ある程度の品質を維持したものを利用したいという場合には、ちょっと贅沢な料金ではありますが、この512kbpsが制限速度とされているLTE F シリーズのプランは勧められます。

 

WonderLink LTE