イオンスマホ第4弾「ARROWS M01」セットの評価を考える
今回はイオンスマホの格安スマホについてサービス紹介をしてみたいと思います。
イオンスマホはイオンが格安スマホとして安価なスマートフォンとして販売していますが、MVNO格安SIMやスマートフォンの製造という位置までは関わっておらず、格安SIMもスマートフォンもそれぞれ既存のものをセットにして売っています。
今回はイオンスマホの中でも特殊な存在、これまで中国や韓国製のスマートフォンを使っていたイオンスマホが、初の国産スマホを使った「イオンスマホ第4弾」にフォーカスをあてて機能やサービス、プランを解説して行きたいと思います。
イオンスマホのプランは5GB契約が高コスパ
イオンスマホ第4弾の場合、スマホには富士通のARROWS M01を利用、格安SIMにBIGLOBE LTE・3Gを使っているのですが、格安SIMの方は本来のBIGLOBEの料金よりも若干の割引が入っています。
格安スマホ | ARROWS M01 |
---|---|
BIGLOBE音声プラン | 1600円 |
イオンスマホセット割引 | ▲250円 |
スマホ本体24回払い/(一括時) | 1530円/(36720円) |
セット総額 | 2880円 |
税込み総額 | 3112円 |
基本は音声契約オプション加入が前提となります。パケットデータは1GBと5GB。このパケットデータの通信量ですが、1GBと5GBとかなり容量に差はあるのですが、料金は数百円の違いしかありません。ネットへ接続する機会が多い人は、5GBのプランを契約するのがとてもコストパフォーマンスが高い料金プランとなっています。よほどネットはしないということではない限り、5GBを選んだほうがいいでしょう。
5GBにしても料金は300円(税抜き)しか上がらず、セットの総額は3180円になります。税込みだと3434円です。
ARROWS M01の一括価格は36720円、分割にはイオンカードを用意した上で契約する必要があり、24回払いで1530円です。
イオンスマホの機能やオプションについて
・解約金が0円
イオンスマホの最大の特徴が、たとえ音声契約回線であっても回線契約自体に解約金が一切かからないというものです。通常格安スマホ及び音声通話プランの格安SIMは、どちらもその契約自体に解約金がかかるのですが、イオンスマホにおいては解約金が発生しないようになっています。
そのため他の格安スマホ契約と比べると、解約のしやすさや負担を気にしなくていいというメリットがあります。これはイオンスマホにしかない特徴と言えるでしょう。
ただしスマートフォンを割賦で購入している場合はその残債を支払わなければいけません。これはどこの格安スマホ、キャリアスマホ共通の事ですので特にデメリットというわけではないのですが、解約金がかからないというインパクトに釣られてこの点について失念してしまうと、解約時に思いもがけない金額が請求にのってしまうかもしれません。
・Wi-Fiスポットが無料で使える
イオンスマホはBIGLOBE LTE・3G回線をスマホのセット回線に使っていますので、Wi-Fiスポットの無料利用が出来ます。そのため通信時のパケットデータ量の節約が可能です。
ただしこのBIGLOBEについてくるWi-Fiスポットですが、BIGLOBEの項目のところでも説明した通り、2015年以降は使える種類が減って対応エリアが縮小してしまいました。そのためかつてほど使いやすさのないWi-Fiスポットサービスになっているので、過度な期待は厳禁です。
・イオンカードで割賦販売
イオンスマホはある購入方法以外はスマートフォンの本体代金を一括で支払わなければいけません。一括で支払う分毎月かかるスマホ代自体は安く出来るのですが、初期の負担額が激しくなります。
イオンスマホを分割で支払うのにはイオンカードが必要なのですが、個人的にはこのイオンカードを作ってイオンスマホを分割で購入する事をオススメしたいと思っています。
その理由はやはり最初の負担が少ないということと、分割でもイオンスマホの場合はポイント等の還元があるという事、そしてカード自体の保証サービスである程度のスマートフォンの事故に対応出来るという事が挙げられます。一括で支払って毎月の支払い分を安く見せるというのもいいですが、分割でもポイント分などを損しない仕組みになっているので、イオンカード経由で割賦契約を組んだ方が多くの人にとってはメリットがあるかと思います。
イオンスマホ契約前にはまずイオンカードを開通処理させておきましょう。
・安心保証
格安スマホでは最近オプションとしては必ず備えられるようになった端末の故障時に助かる保証オプションもあります。
水没や故障、破損といった保証対象事故に対して、この安心保証オプションへ加入することで、交換対応を4000円から行ってくれます。修理ではなく交換という対応です。4000円での交換は年2回まで受けることが出来ます。交換時には今まで使っていた端末を渡す必要があります。
・店頭サービス
イオンスマホを選ぶ最大のメリットが恐らくこれでしょう。
格安スマホはどれもネット通販での購入が中心で、万が一操作にわからないことが起きたりトラブルに悩まされた時には、電話で対応してもらったり修理確認のためにメーカーやMVNOまで端末を送らなければいけません。
MVNO及びそれを伴う格安スマホはスマホ代が安くなるというメリットはあるものの、困った時には持ち込みで修理確認などの行為が出来ないという無視出来ない弱点が存在します。この点は自力で問題解決出来ないトラブルが起きた時には非常に面倒なことになってしまうので、格安スマホ購入前に確認しておかないといけない問題です。
この問題に対して、唯一格安スマホの中で「店頭」が存在するのがイオンスマホになります。イオンではイオンモバイルで修理・交換対応まではしていないものの、トラブルの原因などの確認をイオンモバイルの携帯販売コーナーである程度の操作でしてくれるので、これから取るべき必要な行動がはっきりすることかと思います。
契約方法
既にサービスのところでも書いていますが、イオンスマホを割賦で購入する場合にはイオンカードが必要です。イオンカードが無い場合には一括でスマートフォン本体を購入しなければいけません。格安SIMにはBIGLOBEを使っていますから、こちらはクレジットカードか口座振替での支払いに対応しているため、クレカ自体は無くとも契約できます。
ただし音声サービスを付けるとクレカのみになってしまい、口座振替は出来ません。
イオンスマホを購入する際、イオンカードには家電保障の特典もありますし一括/分割どちらの購入方法でも用意したほうがいいでしょう。
速度
速度はBIGLOBEの格安SIMを使っているということで、過去記事の計測結果が参考になると思います。
BIGLOBE LTE・3Gの速度状況と豊富なプラン・機能解説 - MVNOライフ
あまりいい速度結果が出ず、それほど使いやすさはないのがBIGLOBEの格安SIMの現状です。
スマホスペック
スマホのスペックについては詳しくは別途でまとめたいと思います。
防水防塵、S400、1GBRAMとミドルスペックに国産スマホの強みを入れていますので、ゲームをしない限りは普通に使えるスマホでしょう。
国産メーカー&店舗サポートで格安スマホの中では安心
イオンスマホ第4弾は格安SIMのスペック自体は高くないものの、その他の格安スマホに比べてもユーザーサポートの点で国産かつ実店舗保有という大きな強みが存在します。
実店舗のユーザーサポートはあくまでもスタッフの業務に支障がでないレベルで、個人の裁量に任せられてはいるものの、困った時に顔を合わせて聞ける環境があることは安心出来る要素の一つと言えます。スマートフォンが何もしていないのに調子が悪くなった時も、海外メーカーではなく国内のメーカーであるため、ある程度納得いく対応をしてくれることでしょう。
オススメ度は80点/100点です。スマホ本体が分割以外では高いという点、そして使っている格安SIMがBIGLOBEという点がマイナスになってしまうところだと思います。もう少し速度の出る格安SIMとセットにしてくれれば、使い勝手は上がったことでしょう。