MVNOライフ

MVNOの評判と実際に測った速度から本当に使いやすい格安SIMを見つけていきます。

イオンスマホにXperia J1 compact、KYOCERA S301が追加 Play SIM料金比較

イオンスマホに3つのスマホセットが追加になりました。

 

先日発表されたVAIO Phoneを第5弾とし、それに続く形で第6弾に京セラの防水・耐久性の高い格安スマホを、第7弾にソニーのXperiaのSIMフリーモデルを採用し、それぞれ利用するMVNOなどを異なるものにしてセット販売していく予定のようです。

 

VAIO Phoneについてはスペックと価格のアンバランスさと何より日本通信とのセットになってしまっているということで、速度も現状あまり期待できるものではないのでスルーしていましたが、今回追加で発表された2つのスマートフォンはVAIO Phoneよりかは面白みがあるため、その内容をまとめてみたいと思います。

 

スペック・価格比較

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イオンスマホVAIO PhoneKYOCERA S301Xperia J1 compact
Android OS 5.0 4.4 4.4
CPU Snapdragon400 Snapdragon410 Snapdragon800
RAM 2GB 1GB 2GB
ディスプレイ解像度 1280×720 5inch 960×540 5inch 1280×720 4.3inch
メインカメラ 1300万画素 500万画素 2000万画素
価格 48000円 29800円 54800円

 

Play SIM契約可能プラン比較

 

まずはこの3つのスマホの中から、Xperia J1 compactについてを取り上げてみたいと思います。


このXperia J1 compactはイオンモバイル専売というわけではありません。3月19日の発表時点ではイオンモバイル以外にもソニーストアとSo-netモバイルでもセットスマホとして発売されることになっています。


全ての契約でセットになるMVNO格安SIMは、So-netの提供する「Play SIM」になっています。

 

ただしこのXperia J1 compactの格安スマホセットは、同じMVNOである「Play SIM」がついてくるものの購入する場所によって契約プランがそれぞれ違っており、微妙にお得度が異なる体制になっています。


契約を通す業者によって選べるプランが違うため、使い方によっては相対的に損な契約になってしまう可能性があります。


そこでここではそれぞれの契約によって選べる「Play SIM」の契約内容や料金内容についてを比較したいと思います。

 

契約イオンスマホSo-netソニーストア
「Play SIM」料金/プラン名 1280円/プラン70M/day(V) 1580円/プラン120M/day(V) 2580円/プラン200M/day(V) 1610円/プラン80M/day(V) 1580円/プラン2GB/month(V)
パケットデータ容量 70MB/日 120MB/日 200MB/日 80MB/日 2GB/月
最高速度/規制速度

14Mbps/

200kbps

150Mbps/

200kbps

150Mbps/

200kbps

150Mbps/

200kbps

150Mbps/

200kbps

短期解約金 なし なし なし

12ヶ月以内

5200円

12ヶ月以内

5200円

 

同じXperia J1 compact、同じPlay SIMでも料金や使えるデータ容量が違うのがわかるかと思います。

 

契約解除料は唯一イオンスマホとしての購入にのみ解約金はかかりません。イオンスマホ第何弾かは忘れましたが、そこから始まった音声プランでも解約金無料というサービスを継続しています。その他2社での契約では12ヶ月の最低利用期間と5200円の契約解除料が設定されています。

 

 

イオンスマホのPlay SIMは3種類のプランに分かれています。


中速で安いプランが一つと、データ容量に差のある高速通信プランが2つ用意されています。


この内コストパフォーマンスが良いのは高速通信プランの中の安いプランのほうでしょう。今回の比較でもあえてこちらを使わせてもらいました。


中速プランとはキャンペーン適用で300円しか違いはありませんが、最大150Mbpsのダウンロード速度、データ容量も120MBと中速の70MBよりも1日あたり50MBも多いプランになっています。


料金こそ中速プランよりも高いですが、使い勝手では料金差以上のメリットを得られるでしょう。

 

月毎のデータ容量が欲しい場合にはソニーストアからの契約が今のところ発表されている契約内容では唯一の方法です。

 

分割契約が無難

 

このXperia J1 compact、一括契約ではキャリア契約並みの金額になってしまいます。
MVNO的な格安スマホの安さを実感するには分割契約が無難でしょう。

 

分割契約は今のところSo-netとイオンモバイルで対応しています。

 

ただしイオンモバイルで分割契約をするにはイオンカードを使っての契約のみになってしまいますから、イオンカードを事前に持っておく必要があります。


例えばイオンだと分割では2466円の分割支払いで、そこへ1280円からの音声契約プランを組み合わせることになります。そうすると月3666円ほどでの利用という形になります。

イオンカード(WAON一体型)

 

格安スマホとしては安くはないものの、2年間を前提にした利用とということを考えると、Xperia A2ベースということで性能が単純に良いため、月4000円前後という料金に見合ったコストパフォーマンスかと思われます。

 

保証や一定のサポートがあることから白ロム購入への知識が無い方にはハイスペックかつ抑え目の料金で使えるMVNO向けのセットになるでしょう。

 

KYOCERA S301

 

VAIO PhoneやXperia J1 compactが何かと話題ということであまり目立っていませんが、40代以上が主な利用者と言われているイオンスマホにとっては、同時に発表されたKYOCERA S301も中々注目すべき存在のように感じます。

 

スマートフォンに対してハイスペック志向などを持っていないようでしたら、KYOCERA S301はまた別の選択肢の一つになるでしょう。

 

「国産」「防水」「耐衝撃」「低価格」

 

KYOCERA S301はスペック上では今回追加された2つの端末、特にXperiaと比べるとスペック不足は感じますが、CPUやRAMは格安スマホの中では及第点以上であり、不満があるとしたら解像度の低さぐらいです。

 

文字は荒くなるでしょうが、それ以外の部分では大抵のアプリを使いこなすだけの性能はあることでしょう。

 

更にこのスマホには「国産」という安心感と「防水」「耐衝撃」という機能性の高さ、そしてそれだけ揃っていながらの2万9800円という「低価格」であるというメリットが存在します。

 

今回のラインナップにおいては若いスマホユーザーが格安スマホへのりかえるための対象としてXperiaが用意され、中高年を中心としたスマホ・ガラケー利用者ののりかえ先としてKYOCERA S301がその役割を担うにピッタリのような気がします。

 

3万円のスマホで防水・耐衝撃を備えた国産スマホというのは、これまで京セラがauで見せてきたURBANO路線にも通じるところがあり、格安スマホという市場でもその特徴からユーザーの支持を得られるのではないでしょうか。

 

セットになるMVNOのSIMはBIGLOBEです。

 

速度は出にくいですが、イオンスマホ特別プランになっており安さで勝負をしています。

 

 


VAIO Phoneに関してはどう捉えていいのかわかりませんが、「Xperia J1 compact」と「KYOCERA S301」に関してはかなり好意的に見ることができる契約内容かと思われます。

 

もしも購入予定の場合は、分割だつ月の安さというのを実感しやすい契約になっているため、イオンカードを用意した上で購入することをオススメいたします。