MVNOライフ

MVNOの評判と実際に測った速度から本当に使いやすい格安SIMを見つけていきます。

DMM mobileは「2つの高速通信」で快適 バースト機能で低速時でも不安なし


DMM mobileの実際の使用感についてのレビューをしてみたいと思います。

 

DMM mobileのプランや機能などその他の基礎情報については既に記事にしてありますので、そちらを見てください。

DMM mobile

 

DMM mobileの速度状況とプラン内容、機能・サービス解説 - MVNOライフ

 

 

この記事では更に掘り下げた使い心地の部分をレビュー・評価していくつもりです。

 

2つの高速通信

 

DMM mobileの機能、そして各時間帯での速度について前回の記事で紹介し、総合的な観点からオススメ度を95点と非常に高い点数をつけています。

 

この高得点は、プランの豊富さや補助的な機能やサービスが優れているだけでなく、実際に使ってみてスピードもあってストレスのかからない使い心地を自分自身感じたからつけた点数です。格安SIMは安い故に回線品質に問題のあるものも多かったのですが、DMM mobileはIIJmioが大元ということでそれを感じさせませんでした。

 

この使い心地について、今回のレビューでは何が具体的に快適であったかを具体的に示してみたいと思います。それは「2つの高速通信」があるから快適だった。ということです。

 

この「2つの高速通信」とは、「クーポンを利用した高速回線」と「低速時に発生する高速通信」の2つです。

 

ちょっと字面だけだとわかりにくいかと思いますので、具体的に説明して行きましょう。

 

クーポン使用時の高速通信

 

このクーポン使用時の高速回線というのは、普通に利用している時に使える1GB~の高速通信のことです。

 

これは何も特徴らしき特徴のない高速通信です。普通に契約したら貰えるパケットデータを使った回線です。

 

クーポンと呼ばれる高速通信用のパケットデータをON/OFF出来る機能がDMM mobileにはありますので、それを使うことで高速/低速の切り替えが可能になっています。

 

この通常時の速度は機能やプランの説明時にも見せましたが、このような速度です。

f:id:kysim:20150215102136p:plain

 

DMM mobileの速度状況とプラン内容、機能・サービス解説 - MVNOライフ

 


混雑時以外は完璧な出来でしょう。

 

キャリア回線よりも遅いことは確かですが、スマートフォンを使う上では不自由しない速度です。

 

これがまず一つ目の高速通信です。

 

 

低速時の高速通信(バースト機能)

 

この記事の本題がこの「低速時」に可能な「高速通信」の存在です。この一見二律背反的な通信の存在によって、このDMM mobileは非常に使いやすい格安SIMになっています。

 

「低速時」なのに「高速通信」とはどういうことでしょうか。実はDMM mobileおよびIIJmioのMVNO回線には、docomoやauといったMNOですら用意していない「低速時でも快適に使える機能」というものが存在しています。

 

それがバースト転送機能と呼ばれている特別な機能です。この機能の詳しい説明はIIJmioの機能解説の記事で書いたのでそちらに任せますが、簡単に言えば「低速通信の時でも最初の3秒間だけ高速回線を使ってダウンロードが始まる」ということです。

 

この機能が「低速時」なのに「高速通信」出来る仕組みを作っています。「たかが3秒」と思われるかもしれませんが、スマートフォン向けに最適化されたサイトなどは、この3秒間の高速通信の間に大体の情報を読み込み終わってしまうため、低速通信時でも高速通信クーポンを利用した時に近い素早い体感速度を味わうことが出来ます。

 

ちょっと重いサイトなどを見ると3秒間の高速ダウンロードでも対応できず、低速通信でのダウンロードによる待ち時間が発生しますが、それでもその他のMVNOに比べて低速時の扱いやすさは格段に違います。

 

こちらが低速時にバースト機能を使って通信した速度です。

f:id:kysim:20150216114830p:plain

 

結果としては200kbpsという制限通りの数値が出ていますが、速度の出方がわかるグラフを見ると、ただの200kbpsではないことがわかります。左がDMM mobileの低速通信時で、右がSo-netの低速通信で300kbpsのプランです。

 

f:id:kysim:20150216115033p:plain

 

このアプリだと最初にping値を測るため、3秒間の内の数秒が計測対象外になってしまいますが、名残としての高速通信しているグラフがしっかりと計測結果に反映されています。

 

So-netが同じ速度を出してグラフが安定しているのに対して、それよりも結果としてでた速度は遅いものの、最初の数秒間に高速通信がされていることがグラフから読み取れるのがDMM mobileです。

 

これが2つ目の高速通信です。

 

高速時でも低速時でも快適で使いやすい格安SIM

 

これが総評として95点をつけたDMM mobileが持つ「2つの高速通信」の正体であり、快適さの源です。

 

DMM mobileならば、速度低下後でもある程度のサイトや軽い調べ物をするアプリぐらいであれば、低速さは感じさせない気持ちのいい通信をする事ができます。

 

これはIIJmioでも同様の効果があるため、そちらを契約しても何も問題はないのですが、今回DMM mobileの特徴としてフューチャーした理由は、1GBのパケットデータから始められるプランがあるからです。660円で使うことが出来るため、試しに使ってみたり、サブ回線として古いスマホに入れておくという方法などの用途にも使え、格安SIMの中でもコストパフォーマンスが非常に優れているのがDMM mobileになるからです。

 

このようにDMM mobileはその機能によって他社のMVNOよりも確かな使いやすさを実現させます。MVNOの中でも個人的に最もオススメする事の出来るだけの速度と機能を併せ持った稀有な存在です。

 

企業イメージはちょっと難ありですが、単純な格安SIMとしての質はトップレベルなので、これから新規に契約しようと考えている人は是非検討してみてください。

DMM mobile