MVNOライフ

MVNOの評判と実際に測った速度から本当に使いやすい格安SIMを見つけていきます。

DMM mobileの速度状況とプラン内容、機能・サービス解説

映像コンテンツを中心とした事業で広く有名になったDMMが、今度はモバイル通信事業に参入してきました。

 

それが「DMM mobile」です。docomo回線を使ったMVNO事業に新たに参入したMVNO業者です。

 

DMM mobile

 

DMMはモバイル通信に関する事業ノウハウが無いということで、回線運営・管理自体はIIJmioが行っています。ですので回線の管理等からくるその品質自体はIIJmioのものと同等と捉えられるMVNO回線になります。

 

プランの中身

 

IIJmioの回線と同じものを使用しているということで、IIJmioと同じプランを用意しては意味のないことです。そこでDMM mobileは、IIJmioにはないデータ通信量が使えるプランをそれぞれ選べるようにしています。

 

プラン1GB/月コース3GB/月コース5GB/月コース7GB/月コース8GB/月コース10GB/月コース
データのみ 660円 1280円 1780円 2280円 2780円 3680円
音声契約オプション 1460円 1980円 2380円 2880円 3580円 4480円

 

IIJmioでは2、4、7GBでしたが、DMM mobileはこの間を埋めるように1、3、5、7、8、10GBのプランを選べるようにしてあります。7GBだけは被ってしまいますが、それ以外の5つのプランはIIJmioとは違うプランになっています。同じ7GBでもIIJmioよりも若干安くなっています。

 

料金も1GBのプランでは業界最安値を更新しており、「IIJmio品質で安い」という状況を作っています。

 

8GBと10GBではIIJmioと同じく3枚のSIMカードでシェア出来ます。IIJmioでは7GBがシェア対象でしたが、DMMでは8GB10GBです。

 

シェア時には最大3つのSIMカードでパケットデータをシェアできますが、今のところ同時に同じ契約のシェアSIMカードでの通信はできません。1枚のSIMカードが通信中の場合はその他2枚のSIMカードでの通信が出来ない仕様なので注意が必要です。Webページを見るぐらいなら一旦読み込んでしまえば通信が終わるので大丈夫でしょうが、動画サイトを見るようならばシェアの利用と仕組みは意識しておきましょう。

 

音声回線オプションを契約した場合、契約解除料が8000円、12ヶ月以内の最低利用期間中に解約した時にかかるようになります。

 

DMM mobileの機能とサービス


・バースト機能

 

IIJmioのページでもその内容について解説しましたが、このDMM mobileでも低速時にバースト転送機能が働いて通信開始時に高速を維持した状態で接続することが出来ます。

 

IIJmioの速度状況とプラン・機能解説 - MVNOライフ

 

 

DMM mobileでは特に1GBや3GBといったパケットデータが少なめなコースがありますので、そうしたコースを使うときにはかなり重宝する機能になるでしょう。

 

IIJmioとの機能の違いはありません。低速時に3秒間だけそのリミットを外しますので、読み込み速度が他のMVNOの制限付き回線よりも圧倒的に速くなります。

 

ただ現時点ではDMM mobileでアプリを用意していないため、IIJmioのように好きな時に低速と高速状態の切り替えが出来るという状態にはあります。まず公式HPにアクセスする一手間が必要で、場面ごとに低速へと切り替えてバースト転送でやりくりするという方法はIIJmioのほうが簡単になるかと思います。アプリが登場すればまた変わってきますが。

 

・チャージ&繰り越し機能

 

チャージ機能や繰り越し機能もやはりIIJmio同様に備えています。

 

繰り越し機能はIIJmioとほぼ同じです。MVNE元となっているためその影響力は強いようです。繰り越しは翌月までで、繰り越し分は当月のパケットデータを使いきってからというのも変わりません。追加チャージのみ3ヶ月間有効期間があります。

 

チャージは100MB単位から始めることができ、100MBが200円、500MBが本来1000円ですがキャンペーン中は600円、1GBのチャージは2000円ですがキャンペーン中は1100円となっています。チャージ金額は平均的な価格帯ですが、キャンペーン価格を見ると結構安いかと思われます。

 

・SMS機能150円

 

SMS機能は150円の追加オプション代がかかります。LINEやスマホゲームをやる方で、SMS認証が必要なアプリを使う方には必須のオプションになっています。

 

音声通話オプション加入時には自動でSMS利用が可能になるので、データプラン専用のオプションになります。

 

・端末交換オプション

 

DMM mobileでは複数のスマートフォンをセットで契約出来るコースも用意しています。いわゆる格安スマホセットです。このコースを契約した場合にオプションとして選べるのが、端末交換オプションです。

 

月毎の掛け金を払うことによって、セットで購入したスマートフォンが故障した際に安値で交換対応をしてくれるサービスになっています。格安スマホのメーカーは日本国外のものが多いため、メーカーによる修理対応が不安なところも多く、長く使うならばこうしたオプションへの加入も必須になってきます。

 

・10%の還元

 

そして最近の新興MVNOに流行っている還元も行われます。還元方法はDMM mobileの利用料金の一部がギフト券として利用できるというものです。DMM mobile自体の料金は安くはなりませんが、DMMのその他のサービスを使う時にはちょっとだけ割引券として安くサービスを利用する手助けになってくれるでしょう。

 

事務手数料も還元してくれるため、初月は最低でも324ポイントが手に入りますので、雑誌や漫画一冊分を購入するのに良い足しになるはずです。

 

支払い方法

 

支払い方法はクレジットカードのみです。またDMMのIDを取得しなければいけません。

 

若干面倒ではありますが、このDMM IDはすべてのサービス共通となるため、そのまま還元されたDMMギフト券をスムーズに使うことができます。

 

速度計測

 

IIJmioと同じ回線を使っていることから、その回線速度はある程度快適であることが予想されます。

 

実際の速度はこのようになっています。

 

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速度結果はIIJmioと変わらないと言っていいでしょう。前回のIIJmioと同じようなダウンロード速度が出ているのがわかると思います。

 

お昼の時間帯以外は帯域をしっかり確保している分、速度が極端に低下するということは見られませんでした。

 

まとめ:IIJmioとほぼ同じ、プランや特典ではDMMが上か

 

DMM mobileは速度や機能の面では完全にIIJmioと互換性があるMVNOと言えるでしょう。プランの多様性を見るとこちらのDMM mobileのほうが上と呼べるかもしれません。唯一の難点は2015年2月時点で、バンドルクーポンの切り替えがアプリからできないという点でしょうか。わざわざ公式サイトへ行って切り替える必要があります。ただこの問題もアプリができればすぐに解決することでしょう。

 

速度も問題ないため、1GBのプランを使って契約すれば最安値で使える快適な格安SIMになるかと思います。

 

オススメ度はズバリ95点/100点です。機能の幅広さと速度の安定感は流石IIJmio系のMVNOと呼べるでしょう。

DMM mobile