格安スマホ、今買うべき2つのオススメ高コスパセット
ちょうど新生活の時期と言うことで、ケータイ電話を新調しようと考えている方も多いことでしょう。そしてその中には通信料の節約を目的として「格安スマホ」の利用を始めようと考えている人もいるかと思います。
昔はケータイ料金の節約をしようとした場合には、MNPを駆使してテクニカルな料金プランの組み合わせをする事でようやく実現できていたものですが、今ではMVNOの格安SIMを契約するだけで簡単に実現出来るようになりました。
MVNOの弱点でもある速度の問題も、ちゃんとしたMVNO事業者を選ぶ事でキャリア回線並みのスピードで快適に使えることもできますので、「格安」だからといって決して不満の出ることが少ない選択肢の一つになっています。
格安スマホやMVNOを使ってケータイ電話を運用するというのは、まだまだちゃんとした事業者を選ぶことが前提ではあるものの、もはやキャリア回線に近い使用感で利用することができ、昨今のスマホ利用における大体の用途に対応できる格安スマホも販売されているため、節約という目的で格安スマホへ切り替えるという方法も現実的な選択しとしてオススメできるようになっています。
今回はそんな中でも、2015年3月〜で契約出来る格安スマホの中から、最もコストパフォーマンスが良いであろう「今選ぶべき2機種」というものをピンポイントで紹介・解説をしていこうと思います。
これから格安スマホを契約しようと考えていながら、一体何処の格安スマホを選ぶべきなのかという点で迷っているようならば、かなりの自信をもって勧められるのが今回示す2種類のMVNOから出ている格安スマホです。これを選べばその他の格安スマホを選ぶよりも満足度も高く、後悔するということもなくなるでしょう。
コストパフォーマンスがいい2種類の格安スマホ
このコストパフォーマンスが良いとしている2種類の格安スマホは
「NifMoのZenFone5セット」と「DMM mobileのAscend G620Sセット」という2種類を指しています。
この2つはこれまで発売されてきた様々な歴代格安スマホのセットの中でも、お買い得度がトップ5に入るほどの価格になっています。さらにただ安いだけではなく、セットになっているスマートフォンは格安スマホと呼ばれるミドルレンジスマホの中でも頭一つ性能が飛び抜けていて、それでいて不具合も少ない非常に安定した造りになっているため使っていて壊れにくいという安心感もあります。
今回2機種に指定したZenFone5とAscend G620Sのスペックについて詳しく見てみましょう。
Ascend G620S | ZenFone5 | |
---|---|---|
OSver | 4.4 | 4.4 |
CPU | MSM8916/Snapdragon410 | MSM8928/Snapdragon400 |
RAM | 1GB | 2GB |
ROM | 8GB | 16GB/(32GB) |
ディスプレイ解像度 | 1280×720(HD解像度)/5inch | 1280×720(HD解像度)/5inch |
バッテリー容量 | 2000mAh | 2110mAh |
メインカメラ | 800万画素 | 800万画素 |
LTE Band | B1/3/5/7/19 | B1/3/7/8/19 |
価格(税抜き) | 22000円 | 31112円 |
この中で具体的に使用感に関わる点は、CPUとRAMの部分です。
格安スマホではその製造コスト・販売価格を抑えるために、一部のスペックを妥協する傾向があります。これ自体はスマートフォンを安く購入するためには仕方のない部分ではありますが、最低限の使いやすさを求めるのならば、CPUとRAMには一定の品質のあるものを選びましょう。
この2機種はその点がしっかりしています。両機種ともCPUにはクアルコムというスマホのCPUでは最も名の通った企業のミドルレンジ向けモデル「Snapdragon 400/410」を使っています。ZenFone5が400、Ascend G620Sが410です。数字は違いますがほぼ性能は似通っています。
このSnapdragon400/410はミドルレンジ=格安スマホ向けのCPUですが、とても処理能力が高く実用範囲のサクサクとした動作を可能にしていますし、広告などで重くなったサイトやあるレベルまでの高画質な動画でも、動きが引っかかるような事なくスクロール出来たり視聴出来たりします。
ハイスペック向けのCPUの性能に比べれば動きや処理性能は劣るものの、普通の使い方をする上ではまず不満を感じるレベルにはないCPUです。よほどなゲームでもしない限りはスペック不足を感じることはないでしょう。
次はRAMです。パソコンでいうメモリーの部分になります。こちらは今のスマホ環境を考えると最低でも1GBは欲しいところです。ZenFone5は2GB、Ascend G620Sは1GBとなっています。ZenFone5のRAM2GBというのはこの価格帯では唯一といっていいぐらいの珍しいハイスペックな仕様です。
複数のアプリを開いたり、重いアプリを開いた時に動作が重くなることがあるのですが、RAMが多いとそれを回避しやすくなります。最近のアプリの多様性や便利さから、最低でも1GBはスマホを活用する上では必要になってきますが、この2機種はその基準を満たしています。
その他LTE Bandの対応数は、これが多ければ多いほどLTEの高速通信が可能なエリアが広がることを示します。これも重要な要素ですが、2機種とも十分な対応数です。あとは解像度もチェックしておきたいポイントです。要は文字や画像の見やすさに直結するので、長い時間操作するなら解像度は高いほうが目が楽です。こちらも両機種ともHD画質を備えているので心配はいりません。
RAMの容量が多いため、どちらかと言えばZenFone5のほうが若干スペックの高い機種と言えます。
これだけのスマホが低コストで利用可能
以上のようにNifMoとDMMでセットとなるスマホはミドルレンジモデルの中では頭一つ抜けた性能を保有しているわけですが、この両スマホを利用する際の料金がとても安くなるために今回はDMMとNifMoを今買うべき格安スマホとしてオススメしています。
以下ではようやくですが、これだけの安定した使いやすさを持っているスマホを、他社とは違うコストパフォーマンスの高さで提供している仕組みについて解説をしていきます。
どちらも魅力としてはデータプランでも安く契約出来るようになっているため、「2台持ち」をすることでネット用のスマホ通信費を安くすることも出来るでしょう。1台持ち、2台持ちどちらでも安いスマホ代で良スマホを利用できるのです。
DMMは最安1700円
まずはDMM mobileの内容について解説します。
DMM mobileの特徴は、MVNOの中でも最安値を記録していることです。1GBで660円からデータプランを使えるようになっています。しかも4月からは料金そのままにデータ通信量があがるため、コストパフォーマンスは更に高くなります。
この最安の格安SIMと、Ascend G620Sを組み合わせて格安スマホが出来上がるわけですが、SIM側の最安値という特徴だけでなく、スマホ側も上記のスペックでありながら本体価格が22000円とこちらも非常に安くなっています。これは一括での価格になりますが、24回の分割払いにすると何と1ヶ月あたりの支払い金額はわずか925円という安さです。
格安SIMとAscend G620Sを分割で組み合わせて契約した場合、毎月の料金は1585円(税込1711円)となります。スマホを分割払いにしても毎月の料金が2000円を越えないというのは相当な安さかと思われます。しかも3月中ならDMMポイントが1000円分特典として付きますので、ちょっとだけ更に安く捉えることが出来ます。
1GBでは足りないという場合、それ以上のプランでもその他MVNOよりも最安かそれに近い料金になっているのがDMM mobileですので、22000円というAscend G620Sとの組み合わせは常に他社より安く使えることには変わりありません。
このように2000円以下でスマホのセット込みで契約可能という驚異的な安さを見せるMVNOがDMM mobileというわけです。
これが今買うべき格安スマホの一つです。
NifMoはZenFone5がキャッシュバックで最安
続いてのオススメであるNifMoの格安スマホセットについてお買い得度を解説して行きましょう。
NifMoの格安スマホがコストパフォーマンスが良くてお買い得である理由というのは、「ZenFone5が最安値で買える」からです。
NifMoでは現在期間限定のキャッシュバックをしています。これはSIMだけの契約でも格安スマホとしての契約でも行っています。SIMだけの場合は3100円ですが、格安スマホセットだとなんとこれが最大10000円のキャッシュバックが行われます。
このキャッシュバックこそが今回のポイントです。10,000円のキャッシュバックを前提とした場合、ZenFone5の購入金額が実質的に10,000円下がると考えられます。
ZenFone5の価格は通常31112円(税込み33600円)ですから、キャッシュバックを考慮すると21112円(税込み23600円)ということになります。この金額は、今現在各種ネットの販売サイトの中でも、限定的なタイムセールを除いて最安値になっています。
ZenFone5は格安スマホの中でも頭一つ抜けたスペックの機種です。そのため価格はどこのMVNOでも若干高いです。その分不具合の少ないミドルレンジスマホが買えるため満足度は高かったわけですが、今回のNifMoのセットでは安さという点においても満足度の高い価格をキャッシュバック込みではありますが提供しています。
更には格安スマホセットとして契約した場合、キャッシュバックだけではなく格安SIMの料金も24ヶ月毎月200円割引されます。そのためなんとSIMの料金は最安で700円からになり、データ通信量も3GBという大容量プランにして組み合わせることが出来ます。
つまり本体価格も含めて計算すると、700円の格安SIM料金にスマホ代が31,112円の分割支払いで1297円、合わせて月額は1997円とこちらも税抜き価格では2000円/月を下回る金額です。更にここに10,000円のキャッシュバックが付いてくるのですから、総額に関してはDMMに近い料金になります。
格安スマホの中では頭ひとつ抜けたスペックのZenFone5を実質21,112円で購入できるということだけでもコストパフォーマンスの高さがありますが、3GBのプランを700円で利用できるという追加のメリットも存在するのがNifMoの格安スマホです。
ただし注意して欲しいのは、10,000円キャッシュバックは紹介用キャンペーンページからの登録のみで、通常は8,000円分しかありません。10,000円の特典を得たい場合には紹介用のページかどうかを確認しましょう。
NifMoの格安スマホがお得に買えるキャッシュバックキャンペーン
デメリットはないのか、という不安
ここまでコストパフォーマンスの面におけるこの2つの格安スマホのメリットについて強調してきました。ある程度は通常よりも安い格安スマホのセットであるというのが伝わっていればと思います。
ただここまで読み進めてきた中で、メリットだけをあげてきましたが、逆にデメリットは無いのかと不安になる人もいらっしゃるかと思います。メリットの良さはある程度理解した後に気になるのはやはりデメリットの存在でしょう。これから1年〜2年は使う存在ですので、悪いところというのも把握しておきたいという気持ちがあるはずです。
この2機種にはデメリットはあります。それが周波数と新モデルという点です。
まずこの2機種は格安スマホというカテゴリーにおいては、冒頭でも言いましたが頭一つ抜けています。ですのでスペックや性能では他の3万円以下の格安スマホの中では安心して使える部類です。安さも問題ありません。というよりもどちらも最安に近いレベルなので、これ以上価格を下げたいという場合にはスマホの性能を犠牲にして低スペック機種を購入しなければなりません。
性能と価格、この2点については目立ったデメリットは存在しませんが、細かいところに注目するとデメリットは見えてきてしまいます。
まずAscend G620Sのデメリットは、対応していない周波数が存在するということです。実はAscend G620Sはdocomoの最大の強みでもあるFOMAプラスエリアに非対応になっています。これに非対応だとどういう問題が起こるかというと、地方の山間部において電波が入らない=圏外になってしまう可能性があります。
そのため山間部に近い場所で生活する人や、山登りなどのアウトドア系の趣味を持つ人は、活動するエリアにおいてネットに繋がらないというデメリットがあります。これを避けるにはそうした場所へいかないようにするか、FOMAプラスエリアに対応するZenFone5を購入するかぐらいの対応策しかありません。
続いてZenFone5のデメリットですが、こちらはもう少ししたら新作の「ZenFone2」が発売される可能性があるということです。まだ正式発表はされていませんが、ZenFone5の後継機種にあたるスマートフォンが既に海外では発売されており、それが日本でも発売されるかもしれません。
つまり今NifMoがこのように10000円というキャッシュバックをつけて最安値で売っている理由も、「型落ちになる」からキャンペーンをして売り払っておこうという考えがあってのことかもしれません。
気にしない人にはどうでもいいデメリットかもしれません。そもそもZenFone5自体がもはや格安スマホとして完成された使いやすさと安さを実現しているので、これで充分と感じることでしょう。しかし、なるべく新しいスマートフォンをもって所有感を満足させたいという性格を自覚している場合には、もしかしたら型落ちになってしまった機種を使うのが心のどこかで引っかかってしまうでしょう。
これらのデメリットがある事は購入前には把握してもらいたいと思います。
共通する特徴として速いということ
さて、最後にもう一つだけメリットを加えて今回の今買うべき格安スマホの特集を終わらせましょう。
今回選んだDMMとNifMoの格安スマホですが、これはスペックと安さのバランス、つまりコストパフォーマンスが良いから選んだわけですが、決してそれだけではありません。コストパフォーマンスの良さを基準に選んだらもう少しまた別の格安スマホセットを追加出来ます。
それではなぜこの2つの格安スマホセットを選んだかというと、この2つは格安SIM単体での速度が非常に速いMVNOであり、キャリア回線から取り替えても使用感にそれほど差を感じないスピードを出せる稀有なMVNOだからです。
過去にそれぞれの格安SIMの通信速度を各時間帯で計測しています。以下の過去記事および過去記事の中から速度結果を抜き出しておきます。
DMM mobile | NifMo | |
---|---|---|
12時 | 0.57Mbps | 18.64Mbps |
17時 | 14.17Mbps | 11.35Mbps |
20時 | 5.71Mbps | 6.74Mbps |
22時 | 5.53Mbps | 8.52Mbps |
左がDMMで右がNifMoです。見ていただければお分かりいただけると思いますが、キャリアよりも速度がでなくなるMVNOの中でも、際立って通信速度のスピードが出ているのがこの2社であるというのがわかると思います。
唯一DMMが一番混むとされるお昼に遅くなるぐらいしか弱みはありません。しかし遅いといっても他の一般的なMVNOに比べれば速いです。NifMoに至ってはお昼ですら高速な状態を維持しており、隙は一切ありません。
今回この2つの格安スマホを安さと性能というコストパフォーマンスを重視して紹介しましたが、実はそれだけではなく、MVNOが弱点となりがちな通信スピードでもハイパフォーマンスな格安SIMだからこそこの格安スマホがオススメな理由でもあります。
速くて性能が良いスマホが安いということで、数あるコストパフォーマンスが優秀な格安スマホの中でもオススメであり、初心者の人から上級者の人まで納得できるセットになっています。
今買うとしたら、細かい点ではデメリットもあるものの、根幹の部分ではMVNOの中では突出した良い点が複数あるため、この2つの格安スマホが鉄板の選択になることでしょう。