ガラケーの料金プランを格安スマホとの2台持ちを前提に考えてみる
これからMVNOを活用した記事を書いていくつもりですが、その中で最も簡単かつポピュラーな活用方法は、「2台持ち」という運用の仕方でしょう。
特に今まで使ってきた電話番号とメールアドレスを利用しつつ、スマートフォンの料金を節約したいと考えた時には、「ガラケー」と「格安スマホ」という「2台持ち」が初心者の方にもわかりやすく、それでいて劇的な効果を発揮する節約方法の一つになります。
このガラケーと格安スマホという形は、節約を主とした2台持ちには必須とも言える方法の一つです。ですのでこの記事では、必須となる2台持ちの知識で重要な「ガラケーの料金プラン」についてをこの記事で詳しく解説してみたいと思います。
docomoのガラケー料金を考える
「ガラケーの料金プラン」として今回考えるのはdocomoの料金です。
docomoを使っている人が機種変更をする場合、メールアドレスをそのままにしてスマートフォンの毎月の料金を安くしたい場合を考えてみようと思います。一応今回はdocomoですが、ほぼ全く同じ方法でauにもSoftBankにも対応出来るような原理ですのでほぼこの記事だけでも大丈夫になっています。
ガラケーを使っての節約にはMNPという方法もあるかと思いますが、こちらは今回は省略しています。理由としては料金の計算自体は大して変わらないこと、そして多くの人がEメールアドレスを変えずに節約運用をしたいと考えていると思われるからです。ですので今回考えるガラケーの料金プランは全てメールが出来る状態にしてあります。
一括契約と分割(実質)契約の違い
ケータイ電話を本体込みで契約する場合は、本体となるケータイ代も何らかの形で支払う必要があります。
その際に一括で契約するのか、分割で契約するのかによって毎月の料金が変わります。基本的に一括で契約した場合には月額は安く、分割で契約した場合には一括の時よりも高くなります。もしも今自宅にガラケーがあり、そちらのガラケーへ契約を変えるという方法で2台持ちをしたい場合にはこの購入に関する問題は起きません。新たにガラケーを新調して2台持ちをしようとする場合には、一括か分割かという購入方法の違いが料金に影響されてきます。
今回では新たにガラケーへと機種変更して契約をガラケー向けにした場合を考えて2台持ち用のガラケー料金プランを出してみます。
使いやすいプランは3つ
計算へと移る前にガラケーで使いやすいプラン、つまり多くの人が2台持ちとして所有するときに変更したいプランというものに、どういうものがあるか・どういう特徴があるのかということを考え解説していきます。
ガラケーの主な利用方法は電話とメールです。ネットは2台持ちの片方にあたる格安スマホが担当してくれます。電話とメールといっても利用頻度は人それぞれになるでしょう。電話をたくさんする人もいれば、1か月に十分ぐらいしか合計でしない人、あるいは完全に人からかかってくるだけ・電話番号をとりあえず保有しておきたいだけという目的の人もいると思います。
人それぞれなガラケーの使い方があるため、一つの料金プランだけを考えて計算してみてもしょうがないかと思います。そのため上記に書いた3つの利用方法「電話メイン」「少しの通話」「待ち受け中心」という通話状況にそれぞれメールサービスを利用しての料金というものに焦点をあててみたいと思います。
ガラケーは2機種を具体的に想定
一応今使えるガラケーを持っている人は、契約をこれから計算するプランの中から自分にあったプランを選べば問題なく切り替えることは可能です。ただ今回は新たにガラケーを契約した場合での具体的な料金も出してみたいので、docomoのガラケー2機種を具体的に例にとって計算をしてみたいと思います。
ガラケーの2機種は、なるべく格安ガラケーという区分の仕方で選んでみました。それぞれの価格、月々サポート、実質価格はこのようになっています。安さ重視ならSH-07F、使いやすさ重視ならN-01Gが機種変更にはいいでしょう。
SH-07F | N-01G | |
一括価格 | 29,160円 | 31,104円 |
分割価格(24回払い) | 1,215円 | 1,296円 |
月々サポート(機種変更) | ▲837円 | ▲621円 |
ガラケーの料金プラン
ということで前置きが長くなってしまいましたが、ここから具体的な2台持ち向けガラケー料金の内容を解説してみたいと思います。
ガラケーのプランは主に2種類あります。
まずガラケーのプランには「カケホーダイ」と「FOMAプラン」の2種類があります。この内カケホーダイのほうは2014年6月から始まった通話料が定額になる新プランと呼ばれるものです。FOMAプランは従来の基本料金があり選ぶプランによって無料通話が10分〜数時間分ついてくるプランです。従来のプランはスマホ向けのXiプランはなくなりましたが、ガラケー向けのFOMAプランは残っています。
今回はこの2種類の内、FOMAプランが話題の中心になります。その理由としては、「月々サポートがカケホーダイプランだと適用条件が難しくなる」からです。月々サポートという毎月の通信料を割引してくれるサービスがガラケーにはあるのですが、これはFOMAプランだとほぼ無条件で適用される一方、カケホーダイプランはパケット定額プランへの加入が必須になります。
そのためカケホーダイプランではせっかく2台持ちして安くしようとしているのに、パケット代がガラケーにかかってしまい、節約にはならないということになります。ですから2台持ちをdocomoで考える時、そしてそれを電話メインで使いつつ安くしたい時は、カケホーダイのプランでは月々サポートをあえて捨てなければなりません。
そしてFOMAプラン自体にも2つの使い道があります。それは電話を完全に受けるだけに使う方法、そしてもう一つは、無料通話を使って多少自分から連絡する方法という2つです。この2つに適したプランというのが、FOMAにはシンプルバリューとSSバリュー以上という2つの分類が出来るため、ガラケーの料金を考える時にはこの2つのタイプのプランを使います。
カケホーダイの料金
カケホーダイで使う場合は、通話定額となるため電話をする人にとって大きなメリットになります。一方で月々サポートの適用条件にパケットプランの加入が必要になるため、無理に月々サポートを適用しようとすると、無駄に高いお金を支払う必要があります。
そのためカケホーダイプランでは、あえてパケットを契約せずに月々サポートを捨てたカケホーダイのみのプランで運用するほうがいいでしょう。
SH-07F | N-01G | |
カケホーダイ(ガラケー) | 2,376円 | 2,376円 |
spモード (メールが必要なときだけ、パケットの問題であまり使い過ぎないこと前提) |
(324円) | (324円) |
本体一括契約時の月額総額 |
2,376円 (+324円) |
2,376円 (+324円) |
本体の分割 | 1,215円 | 1,296円 |
本体分割契約時の月額総額 | 3,591円 | 3,672円 |
FOMA:タイプシンプルバリュー
次はFOMAの内、完全に電話の利用が受身な人に適したプランであり、月々サポート次第では最も安く使えるプランです。
一応メールようにiモードをつけましたが、メールはスマホと格安SIMで代用するという場合には、表示より324円やすくなります。
SH-07F | N-01G | |
タイプシンプルバリュー | 802円 | 802円 |
spモード (メールが必要なときだけ、パケットの問題であまり使い過ぎないこと前提) |
(324円) | (324円) |
月々サポート | ▲837円 | ▲621円 |
本体一括契約時の月額総額 |
2円(+324円) (2円はユニバーサル料金と呼ばれるもので、0円にはならない) |
181円 (+324円) |
本体の分割 | 1,215円 | 1,296円 |
本体分割契約時の月額総額 | 1,217円 | 1,477円 |
FOMA:タイプSSバリュー以上
次のFOMAプランは無料通話があるもので、少しは自分から電話をかける場合の料金プランです。
SSバリュー「以上」と書きましたが、今回はSSバリューでの計算ですが、無料通話分が少ないようでしたら、料金はあがりますが同じような計算式でプランの内容を上げることができます。
SH-07F | N-01G | |
タイプSSバリュー | 1008円 | 1008円 |
spモード (メールが必要なときだけ、パケットの問題であまり使い過ぎないこと前提) |
(324円) | (324円) |
月々サポート | ▲837円 | ▲621円 |
本体一括契約時の月額総額 |
171円 (+324円) |
387円 (+324円) |
本体の分割 | 1,215円 | 1,296円 |
本体分割契約時の月額総額 | 1,386円 | 1,684円 |
ガラケーは最低2円から持てる
具体的なガラケーの料金を実際に計算してみました。これらの料金と、スマホと格安SIMを合わせた2台目のスマホの料金を合わせた金額が2台持ちの料金の目安となります。
スマホと格安SIMの料金は、安くても700円ぐらいから端末代を込みにすると3000円ぐらいはかかってしまい、最小構成の料金で持つにしても限界があります。一方でガラケーの場合には、契約するプランや一括契約の有無によって大きく通信料を下げることが出来、最小構成ではケータイ維持費の最安料金である2円維持をすることもできます。
ということは2円運用のガラケーを仮に持つことが出来れば、2台持ちでも1,000円以下での運用も可能になってくるということになります。
実際には2円は現実的ではないにしても、ガラケーもスマホも両方共1,000円前後の維持費で持ち、2台合わせて2,000円前後というケータイ代で使えるということは可能性として充分あるかと思われます。
2台持ちする場合はスマホ側の料金は計算しやすいですが、一方で一定以上は安くならないという性質があります。ガラケーの料金を計算するにはある程度の知識が必要であり、更に契約の仕方によってはその料金は大幅に安くすることが出来てしまいます。
コツは入りますが、今回のようなプランの組み合わせによって、ガラケーの料金はとても安くすることが出来ますから、2台持ちをする場合にはガラケーの料金にも注意を向けておくと毎月のケータイ代を更に安くさせることも可能になっています。
以下のように特徴別にオススメのガラケーがまとめてあるので、購入する場合はそちらも参考にしてみてください。 docomoのオススメガラケー、評判・安さ・高性能の3つをチョイス