MVNOライフ

MVNOの評判と実際に測った速度から本当に使いやすい格安SIMを見つけていきます。

mineoの速度計測とプラン・機能やサービスの解説


auのMVNOとして最初に出てきた格安SIMがmineoです。

 

auの白ロムスマホの中で、APN設定の出来る機種で利用することが出来ます。

 

3G通信網を使えないため、docomo系MVNOに比べるとエリアが狭くなってしまいますが、auの回線が使えるという変え難いメリットもあるのは事実でしょう。

 

mineoのプラン

 

mineoのプランも2015年以降増強されています。これによってdocomo系MVNOと遜色のないプランと料金になっています。

 

プラン1GBプラン2GBプラン4GBプラン
データのみ 850円 980円 1580円
音声契約オプション 1460円 1590円 2190円

 

1GB850円は少し高めではありますが、2GBと4GBは平均的で契約しやすいプランであることは確実です。

 

対抗するであろうUQモバイルが2GBしか実質的に使い物にならないプランであるため、mineoは多彩なプランが選べるauMVNOということになります。

 

ただ大きなデメリットとして、データプランコースでも契約解除料金がかかります。これはUQモバイルでも設けてない解約金ですし、そもそもdocomo系のMVNOですらデータプランに解約金は設けてないのが一般的です。実質的にmineoだけが契約に対してデメリットになりやすい解約金を、データプランにつけています。

 

しかも期間は12ヶ月と高く、解約金も9500円と相当取られてしまいます。この部分は音声契約をするならば他のMVNOも近い条件ではありますが、データプランのみでもこの条件ではデメリットとして注意しなければなりません。

 

mineoのサービスや機能

・SMS無料

 

auのMVNOではUQモバイルと共に一つの特徴となっているのが、このSMS無料という内容です。サービスとしては地味に嬉しいものでしょう。

 

SMSの有無は携帯認証が必要なアプリケーションで大事になってくる機能ですので、なるべくならつけておきたいところです。ところがdocomoのMVNOだとどれも有料のサービスでありました。auの場合にはこのSMSをMVNO側が借り受ける費用というものがほとんどかからないのでしょうか、無料で2社とも提供してくれています。

 

・繰り越し機能

 

データ通信量を繰り越して使えるのもmineoの一つの特徴です。UQモバイルにはない独自サービスです。

 

docomoのMVNOでも繰り越せるのはメジャーどころのMVNOしか無いため、少ない種類しかないauMVNOでもこういったサービスをしてくれるのは非常に嬉しい内容です。

 

繰り越しは次のファミリーシェア機能と合わせることによって、家族で使ったり複数回線を所有する人には更に影響力を増すことが出来ます。

 

・ファミリーシェア

 

ファミリーシェアは、先ほどの繰り越し機能によって余ったデータ通信量を、複数のmineo回線で共有してわけ合えるという内容のサービスです。

 

mineoにはキャリアにおける家族割的なものが組めるようになっていて、支払いを束ねることでそれぞれの回線で繰り越したデータ通信量をそのファミリーグループ内の中で共有してわけ合えることができるようになっています。

 

家族の使用状況によっては、大幅にデータの繰り越しが起きたり、足りなくなったりという問題が起こると思いますが、そうした問題をこのファミリーシェア機能でうまく調整されています。

 

・テザリング可能・LTE通信のみ

 

mineoはdocomoのMVNOとは少し性質が違います。mineoのみならず、auのMVNOは3G回線での通話は出来るものの、ネット接続が出来なくなっています。そのためネットに接続出来るのはLTEの電波が通じているエリアだけです。郊外や田舎ではdocomoより確実に繋がりにくさが出てしまうデメリットがあります。

 

これはau回線側に問題があるため、MVNOであるmineoなどに改善の期待をかけても良くなることはありません。LTEエリアは今後随時拡大して行くので、使いやすさはこれからどんどん上がっていくものの、旅行などをする人には不向きなMVNOかもしれません。

 

またdocomoの白ロムを使ってMVNOを使うと、テザリングが出来ない問題が起きましたが、auの白ロムではMVNOに対してテザリングのAPNロックをしていないため、mineoでもテザリングメニューのあるauスマホならテザリングを利用出来ます。これには追加料金などは一切かかりません。

 

・通話以外はSIMフリースマートフォンでも使える

 

また本来ならばmineoから発売されているスマホか、auのLTE対応白ロムがmineoで使えるスマートフォンなのですが、通話の出来ない前提ならば一部のSIMフリースマートフォンでもデータ通信をすることが出来ます。

 

条件としては、auのLTE周波数に対応しているスマートフォンが条件になります。最も対応している可能性が高いのは、Band1と言われる2100MHzのLTE周波数帯域に対応したスマートフォンです。これに対応していればauの回線でネット接続が出来ます。

 

この周波数はdocomoも所有しているため、SIMロック解除したdocomoのLTEスマホの一部でもauのMVNOを使って通信をすることが出来ます。ただエリアは狭いので使い物にはならないと思いますが。

 

支払方法

 

支払い方法はクレジットカードのみになっています。口座振替は解約金がデータプランから無くならない限りは望めなさそうです。

 

mineo速度

 

mineoの速度を実際に測ってみました。

 

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一つのMVNOの速度測定結果において、一番差が出ている格安SIMなのではないでしょうか。同じ日でも時間帯によって全然違う速度が出ています。

 

低い速度になっているのはいわゆる「混雑時」というタイミングです。その他の時間はあまり人が帯域に押し寄せない時間帯になっています。しかし混雑時だからと言ってここまで差が出るというのは使いづらさを感じさせます。

 

UQモバイルと比べると明らかに一回り遅い速度になっています。

 

UQモバイルの通信速度の口コミ的レビューとプラン解説 - MVNOライフ

 

 

データプランはメリット少なめ、速度も気になるところ

 

UQモバイルに比べると、豊富な機能によって使いやすいauのMVNOとしてmineoを勧めたくなります。

 

しかしデータプランのみでも最低利用期間と契約解除料が発生してしまうため、積極的にはお勧めできません。速度の出方も特にお昼ごろが怪しいため、この速度にイラついて解約したくなった時にこの解約金の存在は問題になりそうです。

 

音声回線オプションを利用する予定ならば、多少は遅くてもUQモバイルよりも機能があるためmineoのほうがいいのですが、データプランを契約するつもりならばUQモバイルのほうがいいかもしれません。

 

オススメ度は80点/100点です。機能が多く使いやすいのはmineoの特徴ですが、速度が出にくい点が最大のデメリットです。普段の速度は平気でも、混雑時に一気に1Mbps以下に落ちるのは印象も使用感もよくありません。