UQモバイルの実測通信速度と評判
mineoに続くau回線を使ったMVNOとして登場してきたのがUQモバイルです。
KDDI系の子会社が運営をしており、キャリアと関わりが深いMVNOという特殊な立場に位置しています。
UQ WiMAXとは直接の関係はありませんが、ブランドを利用したMVNOとなっています。
UQモバイルのプラン
UQモバイルではシンプルな2つのプランで構成されています。MVNOの基本形になっている2GBのプランと、500kbps(キャンペーン中)の低速ながら無制限に使えるプランです。
プラン | 2GBプラン | 無制限プラン |
---|---|---|
データのみ | 980円 | 1980円 |
音声契約オプション | 1680円 | 2680円 |
この2つしかないため、選択肢としては少なく感じられるかと思います。mineoは1GB、2GB、4GBのコースがありますから。
ただしmineoと違ってデータプランのみでも解約金がかかるというようなことはありません。音声契約オプションをつけると12ヶ月間の最低利用期間と9500円の契約解除料がもちろんかかってきますが、データプランではmineoのようにはならないので大丈夫です。
UQモバイルの機能とサービス
・SMS無料
これはmineoも同じですが、auのMVNOはSMSを無料で使うことが出来ます。わざわざオプションとして毎月150円ぐらいを追加で支払う必要がありません。
SMSが無料になることによって、各種アプリの利用出来るものが増えるでしょう。特にゲームやメッセージアプリなどは本人確認の手法としてSMS認証が必要となってきます。
MVNOでこれらのアプリを利用するには音声回線オプションかSMSオプションをつけるしかありませんでしたが、auのMVNOであるmineoとUQモバイルでは追加課金なしで使えてしまいます。
・auにはないスマホ
au系MVNOで使えるスマートフォンは、これまでmineoでもほぼ白ロム同等と言えるようなスマホのラインナップになっていましたが、UQモバイルではauでは未発売のau回線に対応したスマートフォンを独自に調達してきています。
LG G3 BeatはLG G3の廉価モデルです。HD解像度で文字が読みやすく、1GBRAMとクアルコムのMSM8926をSoCに使っているミドルレンジスマホです。
KC01は京セラが海外で発売していたモデルを日本に逆輸入した形です。au用に周波数対応などをしています。解像度は低いですが、MSM8926に1.5GBRAMという微妙に改善されたスペックになっています。
どちらも3万円前後とスペックの割に本体価格が高いので、auの白ロムを買ったほうがお得にはなりますが、MVNO専用端末をサービス開始と同時に2台も調達してくるあたり、UQモバイルのMVNOに対する本気度が伺えます。
メールアドレス
UQモバイルでは、月額200円から独自のメールアドレスを使えるサービスがあります。使えるアドレスは@uqmobile.jpという末尾になります。
ちょっとオシャレな文字列ではないでしょうか。
支払方法
支払い方法はクレジットカードのみです。au系は今のところクレジットカードのみにしか支払いが対応していないことに注意しましょう。
UQモバイルの速度
速度は2GBプランの最大150Mbpsの回線を使って計測をしてみました。
結果はどれも素晴らしい速度を見せています。特に注目すべきなのが12時台の速度です。docomo系のMVNOではあのIIJmioでも速度低下が起きてしまいますが、UQモバイルでは通常の帯域混雑状態と変わらないレベルの速度を出すという驚きの結果が出ています。
ユーザーがまだ少ないという要因もあるでしょうが、混雑する時間帯で帯域が圧迫されないというのは大きな強みと言えます。
速度の安定感で言えばdocomo系MVNOで異彩を放っていたNifMoに匹敵する結果になっています。
au回線とは言えこれだけの速度を出せるのならば、MVNOの中でも第一候補にいれてもいい格安SIMになるでしょう。
mineoよりも選べないがデータプランならUQ一択
mineoとUQ、au系MVNOは2種類しか無いためにdocomo系よりも比較がしやすいでしょう。
データプランのみで契約する場合にははっきり言ってmineoのデメリット(1年以内の解約に解約金9500円)が大きいため、プランが少なくてもUQモバイルを契約したほうが確実に自由な使い方が出来ていいと思います。
音声契約オプションを付けた場合にはどちらも解約金がかかるため、機能の豊富なmineoも選択肢に入ってくるでしょう。ただmineoの速度が混雑時に極端に遅くなることを考えると、音声契約でも快適なのはやはりUQモバイルになるかと思います。
オススメ度は90点/100点です。速度がどの時間でも十分快適な速度を出せるため、2つしかないau系MVNOでは真っ先に選ぶべき格安SIMとなるのがUQモバイルです。機能は少ないですが、それを余りある見事な回線品質を作っています。