U-mobileの通信速度を口コミ的レビュー、プラン・機能解説も
無制限プランを提供するMVNOの一つがU-mobileです。
プラン発表時には高評価を受けていたMVNOですが、実際にサービス開始をしてからは回線品質の問題で悪評が出てくるようになり苦境に立たされています。
今回はこのU-mobileのプランの解説とともに2015年2月時点でどれだけ回線品質、つまり速度などの実際の利用してみての使い勝手も含めて解説をしていこうと思います。
U-mobileのプラン
U-mobileでは2014年に開始したLTE使い放題プランが注目を浴びるようになっています。この無制限プランを中心に、4つのパケットデータ量が使えるプランを用意しています。
プラン | 1GBプラン | 3GBプラン | LTE使い放題プラン | ダブルフィックスプラン |
---|---|---|---|---|
データのみ | 790円 | 1480円 | 2480円 | 680円~1680円 |
音声契約オプション | 1580円 | 1980円 | 2980円 | 1480円~1980円 |
全て税別
主流になってきているのがLTE使い放題プランでしょう。それとあまりデータを使わない人向けのダブルフィックスプランが昔からのU-mobileの人気プランです。1GBと3GBのプランも用意してあるものの、現状他社(DMM mobile)よりも高くなってしまいUmobileも値下げする様子もなく、あまり力を入れているプランではないようです。
無制限プランとされているLTE使い放題プランは、現在MVNOで3社が提供しています。その中では2番目に安い=中間に位置する月額料金になっています。
音声通話オプションをすべてのプランに適用出来、LTE使い放題プランに組み合わせれば、理論上は無制限にパケットを使える1台持ち向けの格安契約を可能ではあります。ただ回線品質に目を向けると机上の空論のようになってしまいますが、それについては速度計測結果の項目をみていただければわかります。
通話プラスの音声契約解除料とその期間は、6ヶ月以内の解約に6000円とMVNOの中では縛り期間が短く解約金も安いというメリット的なものもあります。
またこれらの月極契約以外にもプリペイドプランの提供も行っています。プリペイドには15日プランと30日プランがあり、1日あたり100MBのパケットデータが使える格安SIMになっています。SIMカードサイズに多様性もあり、多くのスマートフォンに対応することができるでしょう。
販売場所は空港やホテルなどが中心です。買い切りかつデータ容量も多いため、外国から知り合いがきたり、山間部に旅行する時などに持っておくとdocomoの通信網が使えて便利になるでしょう。
U-mobileの機能・サービス
格安SIMに関する機能やサービスというものは、U-mobileに関してはあまり充実はしていません。特に機能については「バースト転送」や「容量繰り越し」などのある他社と比べるとほぼゼロと言える機能性なので、特徴の無さがデメリットになりやすいです。
ただ有料オプション系やその他のキャンペーンがいくつかあるのでそちらを解説していきましょう。
・U-CALL
BIGLOBEや楽天がサービスを提供している通話料が半額になるアプリケーションを、U-mobileでも提供しています。これを音声契約のプランと一緒に使うことで通話料を30秒10円まで安くすることが出来ます。
このアプリを使う上で特にデメリットなどはありません。通話品質が特に悪くなることもないですし、電話番号が変わってしまうということもありません。
・U-NEXTポイントキャンペーン
現在U-mobileの音声契約オプションに加入した場合に、毎月600U-NEXTポイントがもらえるキャンペーンを行っています。
このポイントはU-NEXTの動画サービスで使えます。ポイントは45日しか有効期限がないため、ポイントを貯めていっぺんに使うという方法は出来ないので注意が必要ですが。またポイント取得も毎回自動ではなく手動で取る必要があるのも注意が入ります。
・有料オプション各種
その他では有料のオプションが複数用意されています。セキュリティ系や端末保証系のサービスといった基本的なものから、USENの700チャンネルを使い音楽が聞き放題になるスマホでUSENというサービスも490円から契約出来ます。
また格安SIMが手薄にしがちなサポート系のサービスも月額500円から用意して、オペレーターからの遠隔サポートを受けることが出来ます。
更にはスマホのみならず日常生活のトラブルまでサポートするライフサポートパックなる月額300円のサービスもあります。中々キワモノなサービスではありますが、MNOに近い活動をしていこうという気概は感じられます。
・実店舗サービス
こちらも格安SIMでは弱い部分である実店舗を用意してサポート体制を強めようとしています。
ただ現状はサポート用の店舗というよりも販売拠点・サービス体験拠点として機能しており、SIMの設定や予約番号の発行などは電話サポートが中心になっています。この辺り実際に利用方法や故障対応まで充実し出すと面白くなるかもしれません。
契約方法
プリペイド以外はクレジットカードでの契約になります。プリペイドは買い切りで15日間、または30日間利用出来る仕組みになっています。
速度計測結果
複数のプランの中で、今回は最も需要の高いLTE使い放題プランについて実際に使って速度を計測してみました。
既にb-mobileとぷららモバイルLTEでも同じ時間帯、同じ日にちで計測をしていますので、それぞれの記事の速度結果を見てもらうと比較する事が出来ます。
ぷららモバイルLTEの速度とプラン、サービスについてのまとめ - MVNOライフ
b-mobile・日本通信の速度、各種プランについて - MVNOライフ
これら2社の速度結果と比較するとちょうど中間に位置する結果で、個人的に使っていて言えるのは満遍なく遅いと感じる格安SIMであるということです。
遅い場面が目立つだけでなく、速度自体が出るとき出ないときと安定しておらず、使っていて予想しにくいMVNOという印象を受けました。唯一期待出来るのはサービス開始からこれまで、何度も回線品質を向上させるための設備投資を繰り返している点です。今のところそれが速度に影響が出るレベルで効果は出ていませんが、ネット上で良くない評判が出ている故にしっかりと対応しようという意欲は感じられます。
速度と料金を比較すると選ぶ理由は少ないか
料金プランは全体的に安めではありますが、1GBプランではDMM mobileに負けていたり、無制限プランではぷららモバイルLTEよりも安いものの速度の安定感では雲泥の差があったりと、総合的にパフォーマンス含めて比較するとあえてUmobileを選ぶメリットが感じられないのが正直な意見です。
機能性も低く有料オプションや光回線とのコラボぐらいが唯一メリットと呼べる状況です。U-mobileに関しては今後も継続的に設備投資が行われて、それが身を結んで速度が速くなれば化けると思いますが、それまではあえて選ぶべきMVNOかといえばそうではないでしょう。
オススメ度は65点/100点です。理想的なプランがいくつかあるものの、実際にそれが使えるレベルには至っていないため、別のMVNOからまずは考えたほうがいいでしょう。